脳腫瘍などのがんを切除する手術の際には頭蓋骨の一部を同時に切除することがあります。また交通事故に代表される不慮の事故で頭蓋骨や顔の骨が大きく変形・欠損してしまうこともあります。こうした変形は脳に対する保護が失われるだけでなく、見た目を大きく変えるため、社会復帰を困難にさせる一つの要因となります。そこで変形した頭蓋、顔貌の再建を行います。
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脳腫瘍切除にともに、頭蓋骨も合併切除した例
後頭部がくぼんでいる
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外傷による眉間部の骨折
外見上もその部分が窪んでいた。
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こうした変形の多くは骨格の欠損と皮膚の欠損の2つからなります。私たちは骨格の欠損に関して、自分の骨(自家骨)やチタンやハイドロキシアパタイトといった骨(人工骨)で土台を作ります。最近では患者さまのCTデータからその人にあった特注品(オーダーメイド)の人工骨を作成することで、非常に大きく複雑な骨欠損でも良好な結果を得られます。また皮膚部分は皮弁を駆使して再建します。
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